高専プロコン

津山文化センター

6〜7日は高専プロコンを見に行っていました。

いやぁ、津山は遠いなあ、岡山から列車で1時間余り、舞鶴に行っている気分でした(笑)

舞鶴高専が課題で出していたこともあり、課題中心に見ていました。

課題部門

今年の課題は去年に引き続き、「子供心とコンピュータ」。

結果は公式サイトを見てもらうとして、僕が面白いと思った作品を紹介してみます。

グロウ(福島高専

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子供がネットサーフィンしているときのページの閲覧傾向を読み取り、それに対応した花をデスクトップに咲かせることによって可視化するというもの。
裏でIEのキャッシュを拾って単語を抽出、それをヤフーに投げて、返ってきたページの情報に含まれるカテゴリをもとにしている*1という、まあ、最近流行のマッシュアップというやつです。

しかし、プログラムやプレゼンの完成度の評価が低かったようで、敢闘賞でした。着眼点はすごく良いだけに残念ですが、来年ぜひ頑張ってもらいたいです。

おはじきパッチン♪(徳山高専

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盤上のおはじきの位置をカメラで読み取り、そこにプロジェクタでグラフィックを投影してゲームができるというもの。センスはMITメディアラボとかに近いけれど、開発者と話をしてみるとそういうのは知らないようで、全く独自に考え付いたのかな?
リアルタイムじゃなかったり、インターフェースがおはじきだけで完結してなかったりと、もうちょっとブラッシュアップしたらもっと素晴らしいものになるんだけどなあ、という感じ。

ちなみにこれは優秀賞でした。

自由部門

自由部門に関してはあまり見てなかったのですが、沼津高専がインテリジェントフロアーという、動く床を作っていました。それってプロコン?って気はするけど、面白かったですね。いろんな意味で(笑)

競技部門

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競技部門はルールが結構複雑なのだけれど、石*2を競り落とし(非公開入札であることに注意)て、その石を使って、出題された大きさの石垣をできるだけすき間なく組んでいくというもの。正確なルールは公式サイトを見てください。

どの石にいくらかけるかっていう判断に対する材料が少なすぎるので、その当りはむしろヒトの勘に頼った方がいいのかな〜と思っていたら、優勝した宇部高専のチームは1日目のデータを全て入力して判断に使っていたという。賢い。

勝戦は非常にレベルが高く、接戦でした。

うちの後輩は1日目で敗れ、敗者復活戦では(後で聞いたところ、人間力で)かなり健闘したものの、あと一歩のところで上がれず、残念。

その他感想

  • 面白いアイディアなのだけど、プレゼンやデモの説明で十分にアピールできていないところが多かった。まだ人前でプレゼンすることに慣れていない高専生なので仕方ないっちゃあ仕方ないのだけど、もったいない。
  • 企業協賛が増えた。マイクロソフトミクシィサイボウズjig.jp、etc...
  • ↑と関連するけど、ネット系やモバイル系企業の人事の人が見に来てたりして、就活でお会いした人事の人と再会した。
  • 奇しくも、過去のプロコン経験者が2人*3、審査員に入っていた。プロコンもそういう時代になったということで、なんだか感慨深い。
  • そのうち一人が舞鶴のOBだったので、プロコン審査の裏側について多少聴くことができました。審査員の方々も大変なようで。ありがとうございます。

*1:ホントは自前でやりたかったけどそこまでできないので、ということらしい。

*2:というかピース。テトリスを連想するとわかりやすいけど、形はもっと複雑。

*3:jig.jp社長の福野さん(福井高専出身)と、急に来れなくなったブロードリーフ社長の代理で、プラエセンス社長の中西さん(舞鶴高専出身)