横浜トリエンナーレ2008
11月8日と11月15日の2回、横浜のみなとみらいを中心に行われている横浜トリエンナーレ2008に行ってきました。
会場がいくつもあって、全部見て回るのは大変。とりあえずメインである新港ピア、赤レンガ倉庫、日本郵船海岸通倉庫(BankART Studio NYK)の3ヵ所を中心に見て回りました。
事前にある程度の情報は得ていたものの、現代アートでここまで大きなイベントに行ったのははじめてだったので、そのスケール感に圧倒されました。また、良くも悪くも現代アートっていろいろあって、「これが現代アート」と言えるものってないなあと感じた時間でした。
たくさんのアーティストが出展していて、なかなか頭の整理ができないのですが、その中でも気に入ったもの、気になったものを少し紹介。
ネタバレになってしまうかもしれないので、これから行かれる方は注意してください。
ペドロ・レイエス「ベイビー・マルクス」
新港ピアで展示されていた映像作品。
NHKで放送されるような子供向けの人形劇*1といった体だけれど、何か違います。
レーニンや毛沢東、チェ・ゲバラといった共産主義の指導者達が現代に蘇り、資本主義を倒すという設定で、それをノリノリの音楽に合わせてヒーロー番組のように仕立ててしまうユーモアがすごいです。
ミランダ・ジュライ「廊下」
赤レンガ倉庫で展示。
人がやっと一人通れるぐらいの幅の狭い廊下に、ちょうど顔の高さあたりに歩行を阻むような形でボードがつけられています。そのボードには一つ一つ文章が書いてあり、鑑賞者はその文章を読み、板をよけながら廊下を歩いていくという作品。
作者のメッセージを読みながら長い廊下を歩いていくうちにいろいろなことを考えさせられ、鑑賞者の内面に対して問いかけをするような作品でした。
ヘルマン・ニッチュ「オージー・ミステリー・シアター」
日本郵船海岸通倉庫にはあまりに過激なため鑑賞に年令制限がかかっている作品がいくつか展示されていて、これはその中の1つ。僕が見た中では一番強烈でした。グロいのが苦手な人とか、心臓の弱い人は見ない方がいいと思います。僕も少し気分が悪くなりました。
宗教儀式をモチーフにしているようで、牛をさばいて内臓をぐちゃぐちゃにしたり、十字架に磔にされた裸の女性の口に動物の血を含ませて、吐き出した血が体を伝っていく映像など。またそのパフォーマンスによって血に染まった衣装なども作品として展示されていました。
何度も見たい作品ではないけれど、この作者が何を考えて作っているのか、非常に気になります。
以上。展示の他に不定期でパフォーマンスなどもやっているようです。会期は11月30日までなので、興味のある方はお早めに。
- 公式サイト:横浜トリエンナーレ
Joel on Software
高専カンファレンス
昨日開かれた高専カンファレンスに行ってきました!
面白かった!
参加者は個性的な人たちばかりで、高専生の独特さとか潜在価値を改めて感じる場でした。
長野在住なのに東京で主催してくれたおびなたさん(id:earth2001y)はじめ、開催に尽力されたみなさん、スピーカーのみなさん、その他参加者のみなさん、お疲れ様でした!
以下、感じたこととか知ったことを箇条書き
- コンピュータを一から作りたいなあ
- 電気回路とか論理回路とかちょっとやりたくなった
- ustreamってIRCの機能もあるのね
- ustreamのログインIDでログインしないと発言できない機能付き、それに気付かず、しばらく独り言喋ってましたw
- 女性が2名いたのは奇跡
- 高専病は絶対に存在する
- ウノウCTOの尾藤さんが高専(新居浜)出身
- アドレスフリーな職場っていいなあ
- jig.jpの開発の人は全員高専出身
- jkondoがいた*1
- 次回は東京か関西か北海道か・・・
- 東京高専と長野高専出身者が多かった
- 次回は出身校アンケートとかとるといいんじゃね?
- なぜか某Y社の人が多かった。
- 参加者の勤務地とか家をGoogleマップで集積してみると面白いかも
- マカーが多かった。
今回は聞くだけでしたが、次回は開催手伝うなり前で喋るなり、もうちょっとコミットしたいです。
関連ページ
- プレゼントランキング 各参加者のトラックバックが集まっています。
- 高専カンファレンス - おびなたん☆ 主催者のおびなたさん
- Ustream TV 高専カンファレンス 実際の模様が見られます。
受託開発の極意
しばらく本の感想を書くのがストップしていますが、読書自体は進めているので感想のタスクが溜まる一方になっています。今年は本を100冊読んで感想をブログに書くということを自分に課している以上は、感想を書かないとそれを完了したことにならないので、感想の方も再開していきます。
とりあえず、会社の同期から借りている本なので先にこれを。
受託開発の極意―変化はあなたから始まる。現場から学ぶ実践手法 (WEB+DB PRESS plusシリーズ)
- 作者: 岡島幸男,四六
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2008/04/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 25人 クリック: 1,381回
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「受託開発をプロとしていかに楽しむか」という視点で書かれた本。
受託開発とはサービス業である。サービス業であるからには、顧客の利益をまず考えなければならない。顧客の利益を考えることは、顧客の言うことをそのまま鵜呑みにするということとは全く違う。
たとえば、無理な要求には応じるべきではない。できないものをできると言ってしまうことで、後々問題が発生すると結局は顧客の不利益になる。
また逆に、顧客の目的を達成するためには開発者からも提案をすべきである。技術的な視点からの提案によって、顧客が考えていなかったアプローチで目的を達成できることもある。
要は、大事なのは手段ではなく目的、ということ。
受託開発を行うすべての人は、読んでおいて損はないと思う。
著者の岡島幸男氏のブログに目次が載っています。本書のポイントがまとまったものになっているので、最後にこれを引用しておきます。
- 第0章 受託開発を楽しむには
- 第1部 受託開発の手ほどき
- 第1章 お客さまに関心を持つ
- 第2章 サービスは見積りから始まっている
- 第3章 要件さえつかめば大丈夫
- 第4章 保守性にこだわった設計・実装・テスト
- 第5章 運用が最上流
- 第6章 計画とスケジュールの管理
- 第7章 チームで成功を目指す
- 第2部 人と組織を変えること
- 第8章 自分を変える
- 第9章 仲間を増やす
- 第10章 組織を変える
読書課題、残り95冊。
Stay hungry, stay foolish.
英語の勉強をどうしようか本気で考え中。
仕事で話す機会はなさそうだけど、技術系だと英語のマニュアル読むってのはよくあることだし、そういうのをあまり苦にせず読めるようになりたい。
でも、あんまり気負いすぎると続きませんよね、こういうのは継続することが大事だし。
集中して勉強できる時間もそんなに無さそうだし、できるだけラクに勉強したいなあと思いつつ本田直之さんの「レバレッジ英語勉強法」なんかを読んでみたり。これはなかなか良い本です。そのうち感想書きます。
また最近、iKnowに登録してみました。英語を勉強するためのSNSです。
携帯でも使えるよく出来た学習アプリがあるので一人でやるだけでもいいけど、どうせなら人と一緒にやった方がいいので、やりたいって人は言ってくれたら招待します。
すでにやってるって人はぜひID教えてください。
英語の教材としても使えそうな、昨日見つけた動画。
2005年のスタンフォード大学の卒業式での Steve Jobs の伝説的なスピーチ。すごくグッと来る。
こういうものがボランティアによって字幕付きで見られるとは、良い時代になったものです。
「もっと早く見れば良かった」と思ったけど、このタイミングで見つけたことも僕にとって意味があるのかも知れない。
"connecting the dots", いわゆるセレンディピティってやつか。
MP3に落としたのでプレーヤーに入れて繰り返し聞こうと思います。
英語の原稿と日本語訳もあります。これも使えそう。
Stay hungry, stay foolish.