ウェブログの心理学

前から読みたかった本。1年も前に図書館に入れてもらっていながら、時間がなくて読めなかった。

半分ぐらいフォトリーディングで読みました。


4人の社会心理学者がウェブログについて考察した本。ウェブログについて書いた本はそれこそ腐るほどあるけれど、深く考察した本ってそんなにないんじゃないだろうか。とくに開設の仕方などのハウツー本はあっても、心理学的な面から考察した本はほとんどないと思う。


ウェブログを書き続けることには、まずウェブログを書きたいという欲求があり、書いたことによって心理的な効用から満足感が得られ、ウェブログの継続意向(書き続けるという意思)につながるプロセスがあり、そのプロセスにはコメントやトラックバックなどのフィードバックが影響を与えているらしい。


ウェブ日記も含めたインターネット上でのコミュニケーションの歴史*1についても踏み込んでいるし、とても良い本だと思います。


ただし、一般向けに書かれていて装丁もかわいい感じになっているけれど、多少論文的なところもあって難しい部分もあるので注意。専門書とまではいかないけれど。

*1:単なる「ブログ」の歴史ではない