Jef RakinとCanon Cat

ヒューメイン・インタフェース(asin:4894714205)を読んでいたら、Canon Catのことが頻繁に書かれている。そのわりにはCanon Catがどういう素性のものなのかよくわからなかったので、少し調べてみた。
しかし相当にレアな代物らしく、日本語で書かれた資料はあまり出て来ない。
かろうじて見つけたものから、ここの10/20の記事によれば、Jef Raskinは最初にMacintoshを開発していた人で、プロジェクトをSteve Jobsに奪われてAppleを去った後、Canonに移って開発したのがCanon Catだということ、Raskinが考えていたMacintoshに近いのがCanon Catだということらしい。
同じサイトのここの最後の方にある11/17の記事では、実物の写真と、初代Macと多くの共通点があることが述べられている。

ヒューメイン・インタフェースには著者自身が開発したなんてこと書かれていない*1ので、よっぽど気に入ってるんだろうなあとしか思っていなかったけれど、そういうことだったのね。

また、Raskinの公式サイトには、Canon Catのマニュアルがあるけれど、英語なのでよくわからん。Raskinは2月26日に癌で亡くなったそうで、サイトのトップページには現在、Canon Cat(?)の模型を持つ彼の写真と、死去を伝えるプレスリリースへのリンクが掲載されている。コンピュータ科学の発展に多大なる貢献をした彼の冥福を祈ります。

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*1:僕が見落しているだけかも。