金沢旅行

18、19日の2日間、金沢に行ってきた。金沢は今回で3回目だけど、観光目的で行ったのは初めて。
青春18きっぷを使い、京都の実家からJRの在来線を乗り継いで約5時間かかるのだが、京都駅から琵琶湖線の長浜行きに乗らないといけないところを、切り離されて同じホームから出る湖西線の列車に乗ってしまい、そのまま気付かず*1に永原まで行ってしまうという失敗をしてしまった。
結局、山科まで引返して琵琶湖線に乗り、予定では朝7時に家を出て昼過ぎに金沢駅に着くはずが、到着は午後4時になってしまった・・・。予定通りならもう少したくさん回れたのになあ。

訪れた場所のうち、とくに印象深かったところをいくつか。

兼六園

まずは何といっても日本三大庭園の1つ、兼六園
日本庭園っていったらこじんまりしたイメージだったのだけれど、実際に入ってみるとかなりの広さ。歩き回るのも結構疲れる。

天気が良かったので、かなり暑かった。不覚にも帽子をしていなかった僕は本気で倒れるかと思った。
夏の兼六園に帽子は必須。昼間は暑くなるので、行くなら午前中の早い時間が良いと思われ。

さすが三大庭園、どこを見てもきれいで、疲れながらも和むっていう変な体験をしてしまった。
兼六園の中に噴水があるのだが、見た目は何の変哲もない噴水なのだけれど、その前で記念写真をとる人が結構いたりして、「噴水の何がそんなに珍しいんだか」と思ったらパンフレットに「日本最古の噴水」って書いてある!そりゃすごいや。

石川県立伝統産業工芸館

兼六園に面して建てられている県立伝統産業工芸館。
加賀友禅九谷焼をはじめ、石川県の伝統工芸品がこれでもかってぐらいに大量展示されている。
石川県の伝統産業の種類の多さとその見事さに圧倒される。
加賀藩が長いこと工芸品を奨励してきた歴史のおかげなのだろうなあ。
あんまり人気がないのか、入館者は少なめで、落ち着いて見られていい感じだった。

金沢21世紀美術館

僕が金沢に行った1番の目的がここ。
まずはこの写真を、面白いでしょ?
写真はレアンドロ・エルリッヒという人の「レアンドロのプール」という作品。プールの中に入って上を見上げると、独特の感覚が味わえる。
この作品をはじめ、金沢21世紀美術館では「気軽さ」「楽しさ」「使いやすさ」をキーワードに、ユニークで楽しい作品がたくさん展示されている。

今はマシュー・バーニーという人の「拘束のドローイング」という企画展が行われている。
「拘束」はバーニーが初期の頃から取り組んでいるテーマで、言葉の通り身体に制約を加えてドローイングを行うというもの。トランポリンから飛び上がって描いた絵なんかもある。また今回の展示では日本をテーマに、捕鯨とか茶道といった日本文化をモチーフに、独特の世界をつくり出している。

アートに疎い僕だが、この展示はとても面白いと思った。まあ、よくわからないところもいっぱいあったけど。

機会があればまた行きたいなあ。

武家屋敷跡野村家

加賀藩主の前田家に代々仕えていた野村家の邸宅。
ばーちゃんの家みたいな雰囲気だなあとか思ってしまったけど、山水画の描かれた襖や、刀、古文書など、貴重なものばかり。
庭もきれいだし、なかなか良かったです。

ちなみに武家屋敷は客人を中心に考えられているそうな、野村家にも身分の高い客が訪れたようで、藩主のための、他の部屋より床が1段高い謁見の間なんてのもある。



帰りはまた在来線で豊橋まで5時間半。電車移動は結構疲れる。

前から思っていたことだけれど、金沢は芸術の街だな。21世紀美術館もそうだけれど、市民がいたるところで芸術に触れられるし、美術系の大学や専門学校も多いみたいで、紙を入れるでかいケースを持ち歩いている学生らしき人を結構見かけたり。
盛んな伝統工芸も芸術だし。芸術を守り育て、また新しい芸術を生み出して行こうという気風が感じられた。
金沢に住んでいる人がうらやましい。いい旅でした、金沢にはぜひまた行きたい。

*1:右手に琵琶湖が見えるからおかしいなとは思ったけど、車内アナウンスだと「ながはま」と「ながはら」って区別つかないんだもん・・・。