亡国のイージス

昨日友人と観てきました。
自衛隊の存在意義とは何か、守らねばならないものとは何か、真に問いかける映画。
こういう社会問題をとりあげる映画って今まで日本には少なかった気がする。
アメリカであれば、なんだかんだ言っても自国の問題を取り上げる映画は普通に作られている。「華氏911」とか。
日本ももっとそういう映画が作られて然るべきだと思う。


自衛隊の存在意義を問う内容でありながら、海上自衛隊航空自衛隊の全面協力を得てるってのがすごい。まあ自衛隊の中の人の本音としては「銃口を塞がれた軍隊」である現状を変えてもらいたいってとこなんだろうか。


原作も読んでいないし、予備知識を入れずに観たので、「え、そうだったのか!?」って感じで話の展開を純粋に楽しめた反面、疑問点も多々。
防大生がなぜ死んだのかもわからないし、如月のこともよくわからないし、ジョンヒ嬢に至っては謎行動だらけ(なんでそこでキスするのよ!)。


大物俳優ばかりとあって演技も素晴らしい。とくに中井貴一、ほんとにいい。
しかし吉田栄作のやられシーンはちょっとなあ、他は悪くないんだけど。


話としてはよくまとまってると思う。でもやっぱり原作が膨大で、2時間の映画にまとめるのに相当苦労したことがうかがえる。
かなり端折られてる部分があるだろうから、もしかしたら原作を読んだ人が観るとがっかりするかも知れない。
原作を読んだ人は、自衛隊全面協力によって作られたイージス艦の映像の迫力を堪能しましょう。


僕は原作を読まないとなあ。